首がゆれる動物のオブジェ (小学生) 2021.6.23

6月の小学生クラスの2回目と3回目は「あかべこ」や「張り子の虎」のような首が揺れるオブジェをつくりました。

6月の小学生クラスの2回目と3回目は「あかべこ」や「張り子の虎」のように首が揺れるオブジェをつくりました。

胴体と顔と脚は厚紙。首はペーパータオルの芯などを利用。オモリは小石など、身近な材料を使いました。

 

動くオブジェには必ずしかけ(構造)があります。その構造の理解は難しくとも、工程を確実に進めていくことや、興味や目的が”難しさ”を乗り超えるバネになることなどが、経験されていけばと思います。

  • 可動部のポイント:揺れるしかけ、オモリ、吊り、支点の位置など
  • 躯体部のポイント:しっかり作ること

再生時、音声があります。再生時間12秒

全体イメージとパーツづくり

テンプレート(概念図)を用意しました【あたま(薄い円)+胴体(長短選択可能)+台形の脚(長短、台形の方向など選択可能)】。

概念図に作りたい動物の顔を描き、胴体、脚、尻尾の形などを描きこみ、完成予想図とします。

脚は全体を支えることが重要なので、型紙を用意しました。

 

顔は紙(平面)でつくるため、正面方向を重視するか、側面方向を重視するか、つくる動物で選びました。

たとえば馬などは横から見た顔を作った方がつくりやすいです。この場合、左の顔、右の顔をV字にして、首の円筒にはさみこみました。

平面から立体をイメージするのは難しく、試行錯誤もありました。

ワンちゃんは正面でつくった方がいいかもしれません。

首への接着は円筒の端を切り込んで開いて、のりしろにします。

工作(ペーパークラフト)の基本です。

胴体は厚紙を丸めてつくります。

脚づくりです。台形にきった厚紙を二つに折ってボンドで接着して丈夫にします。

脚の固定は治具(じぐ)をつかいます。治具といってもただの木材の端切れです。それに胴体を載せて仮止めし、4本の脚を胴体に接着します。これにより4本の脚が机に均等に接し、また、取り付け部への余計な荷重を防げます。ただの木の端切れですが、立派なお仕事をします。治具を使用することも大事な経験だと考えます。

組立て

首部に糸を結びます。糸結びは子どもらの苦手なことのひとつ。繰返して覚えていきます。

首の円筒の中に小石を固定。

結んだ糸をつまみあげて首を吊るし、頭部が水平(好みの角度)になるよう、糸の位置を調節します。

首を吊るす糸の端に短い竹ひごを結びT字型にします。それを胴体の背中に開けた穴に通し、竹ひごを横に寝かして背中にひっかけるようにすると首がぶら下がります。これで組立てはほぼ終了。首の揺れ具合を調整します。調整は石の位置や糸の位置や長さを変えて行います。次は飾り付けです。

ワニの首と尻尾が一体となって揺れる仕掛けに挑戦した生徒もいました。

飾り付け

飾り付けは絵の具を塗ると紙を濡らして強度を弱めるので、いろ紙や毛糸を用いました。

立体に紙を貼るのは大変ですが、パーツごとに分けて、その形を鉛筆でなぞって切り抜きます。難易度はありますが繰り返して覚えてしまえばドンドン飾ることができます。

毛糸の場合はボンドを塗って、短く切った毛糸を貼り付けました。

作品